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株価の値下がりとのつき合い方

株での投資を始めたのがいつ頃だったのか、正確には覚えていないが、おそらく10年程度は続けている。この10年間の間に、自分も幾度となく元本割れの恐怖に負けてきた。すなわち、株式の評価額が購入金額よりも下がってしまったときに、「これ以上下がったらもっと含み損が膨らんでしまう」という恐怖心に負けて、いわゆる損切りをしてしまったのだ。

損切りというのは、株式投資の中である意味においては正しい処置でもある。株式の運用を仕事としている人は、損するときは一定の幅に損を抑えて、儲ける時にその損以上に利幅を取ることで、運用成績を上げている。ただ、これはあくまで株式の値上りによって儲けようとする場合のやり方であり、配当で稼ぐ運用をやっていく場合には当てはまらないのである。

だいたい、特定の株式が一時的に値下がりしたとしても、よほどその会社の業績が本格的に傾かない限り、いずれは回復する場合が非常に多いのである。1つ例を挙げると、その象徴的な例が東芝である。

昨年、会計の不祥事で世間からの信頼を大きく損ない、2015年度の決算では大幅の赤字に転落した東芝は、2014年の年末には500円以上だった株価が2016年の3月には200円を切る水準まで落ちてしまい、わずか1年半の間に株式の評価額は半分以下になってしまった。ところが大幅の赤字転落の決算発表が済んだあたりから株価は反転をはじめ、2016年10月の時点では300円台半ばまで回復しているのである。

もちろん、東芝ほどの不祥事を起こした会社となると、ここから先も順調に株価が回復するかというと、決して見通しは明るくない。ただ、これだけ世間を騒がせる不祥事を起こした会社でさえ、一定のところで株価が下げ止まっているのは事実である。

次回以降に、もう少し別の会社の株の変動推移も見てみようと思う。