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株価の値動き(小松製作所)

さて、購入した株価の変動は怖くないということについて、私が最も長期にわたって付き合っている小松製作所の株価の動きを見てみたいと思う。

10年前の2006年から今年まで、小松製作所の株価は最高4000円から最低は1000円を切る水準まで、実にその差約4倍の幅の中で揺れ動いている。最高値の4000円をつけたのは2007年の年末。そこからリーマンショックが起きたことで一気に急落し、1年もたたない2008年の秋には1000円を大きく割り込む水準に低下している。しかし、その後はまたじわじわと回復し、2009年から今年までの間ではおおむね1500円から2500円の間で株価が推移している。

リーマンショックの最中には、このまま株を持っていたらどんどん損が大きくなってしまうという恐怖に耐えられず、みんながみんな保有株を売りまくるという心理状態に陥った。その結果、小松製作所に限らずほとんどすべての会社の株価が信じられないほどの下落幅となった。もちろん、リーマンショックのあおりを受けてそのまま倒産してしまった会社も少なくないのだが、比較的大規模で実業がしっかりしている会社の株価は、2008年の年末から2009年前半には底を打ち、結果的には反転して株価も回復しているのである。

過去のチャートを振り返ってこういう話をするのは実に簡単なことだと言われるだろうし、それは認めざるを得ない。ただ、過去の起きたこの事実から学ぶことがあるとすれば、株を保有している会社だけでなく、どの会社を見渡しても株価が暴落しているような状況であれば、少し腹を括って株を保有し続けるのが正解ということではないだろうか。

少なくとも、自分が購入したときよりも低い株価で売却してしまうというのは、自分で自分の損を確定させてしまう作業である。損とわかっていてそのような行動に出るよりも、株価は下がっていても配当はもらえるという状況であれば、地道に配当金で株価下落による潜在的な損失を穴埋めしつつ、その損失が自然に回復する時期を待つのも一つの選択肢だと私は思う。