株は値上りしたときの方が厄介?

今回は、前回の値下りにたいする心理コントロールの補強の話をしようと思う。

保有している株式が値下りすると気になって仕方ないというのは当然の話だと思うが、私はある時から保有株が値上りしているときの方が、自分にとって心理的に厄介なのではないかと思うようになってきた。

自分の保有している株式が購入時の価格よりも上がっていれば、普通に考えれば嬉しいはずである。ところが、株式が値上りして含み益を抱えている状態になると、利益が出ているうちに売ってしまって、早く利益を確定させたほうがいいのではないかという心理状態に見舞われる。購入時の価格よりも評価額が高いと、今の時点での評価額がこの株式の最高到達点ではないか、このタイミングを逃すと、また評価額が反落してしまい、せっかく手にした含み益を失ってしまうのではないかという恐怖心が強く働き始めるのである。

自分の経験として、過去に購入時の価格よりも評価額が上がったという経験は何度もあるが、だいたい購入価格から10%程度まで上昇すると、そこからの反落に対する恐怖と、たとえわずかでも利益を確定したいと思うスケベ心が邪魔をして、わりとすぐに売却してしまうことが多かった。

結果的にそのタイミングで売却することが正解だったこともあるが、だいたいは慌てて売りに出した結果、株価の上昇局面をつかみそこない、もっと売りを伸ばせる株を失ってしまったことが何度もあった。

このように考え方を変えてみて、保有株の評価が上がることは必ずしもいいことばかりではなく、むしろ下がっているときの方が気楽に構えていられるという風に考えてみるのも、一つの心理コントロールの手段ではないかと思っている。