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(続)キャピタルゲインで稼ぐということ

前回の記事で、株価の値上りを事前に察知するには、人知を超えた能力がなければ不可能とまで言い切ってしまったが、プロの投資家の人たちは、仕事としてその不可能に挑んでいる。100%的中とまではいかなくても、できる限り値上りの確率を高めるために、さまざまな情報を収集し、株の値動きのパターンを研究し、対象となる企業の業績や業務実態を調べて、その結果として運用成績を上げている投資家の方はもちろんいるのだと思う。しかし、私たちは投資のプロではない。プロの人たちと比べて知識も経験も圧倒的に劣るし、彼らが平日の昼間に仕事として上記のような研究に取り組んでいる間に、我々サラリーマンは投資とは何の関係もない自分の仕事に一生懸命取り組んでいるのである。この条件の下で、プロの投資家の人たちと同等のレベルの株式運用ができるかといえば、答えはNOだと思う。多少極端で分かりやすい言い方をすれば、羽生結弦並みにフィギュアスケートを上手に滑れとか、松山英樹と同じスコアでゴルフをやれと言われているのとほぼ同じ意味だと思っている。

金融市場に流通しているお金は、基本的に限られたパイの奪い合いである。つまり、もしキャピタルゲインで稼ごうと思えば、上記のようなプロを相手にしたお金の奪い合いに勝利しなくてはいけないということになる。はっきり言って、私はその自信はない。この10年間で株式投資で大きな利益を上げられなかったのは、もちろん自分の勉強・研究不足だったこともあるだろうが、そもそもプロを相手に勝ち目のない戦いをしていたからではないかということに、最近になってようやく思い至ることになった。

では、我々素人が株式取引で利益を得ていくにはどうしたらいいのか。自分なりのその答えが、『配当で稼ぐ』というやり方なのである。