保有銘柄と配当(その3)

配当目的重視で購入した銘柄の中で、京都きもの友禅という企業の株がある。既述のとおり、この銘柄を購入したときの配当利回りは4%を超えていて、かなり利回りのいい銘柄であることは間違いない。その後、この企業の株式を保有し続けているが、正直なところ直近の業績はあまり芳しくなく(昨年度は最終利益が7億円のマイナスで赤字転落)、購入時に1007円だった評価額は、直近では932円である。つまり、含み損を抱えている状態である。とはいえ、1株当たりの配当(42円)はここ数年変わりはなく、今のところ今年も変動しない見込みである。

配当が変わらず、含み損を抱えている状態であれば、この銘柄を売る理由はどこにもない。何も損をするとわかっていて株式を売却しなくても、1年間で4,200円(500株保有しているため、合計では21,000円)をもたらしてくれる株式を保有し続けたほうがメリットが大きいのは明らかである。

以前にも書いたとおり、購入時よりも株式の評価額が下がるというのは、その会社が存続の危機に瀕するような事態でなければ、決して悪いことではない。業績や評価が低いことに目をつぶって、いつか株式の評価が回復するまで、ひたすら保有し続ければいいだけの話である。その間に配当をもらい続ければ、いずれは配当金額で含み損を補てんすることも可能であろう。京都きもの友禅の株との付き合いは、当面は続いていきそうな雰囲気である。